機動戦士ガンダム00
第21話「滅びの道」

2007・3・1放映

第22話「トランザム」
2007・3・8放映







+++++個人日記+++++





のえる日記
21話 滅びの道
…しんどいです。重すぎてどうにかなりそう…(>_<)
絹江はジャーナリストなので、一般人とはちょっと違うかも…なのですが…
残された沙慈のことを思うと…戦争の皺寄せというのは、こういう一般人にきてしまって、こういう人が一番悲しい思いをするんですよね。
毎度ガンダムは容赦がなくて、重くて痛すぎる展開に涙が出るどころかビックリしてしまっていますが…ルイスの事といい、絹江の事といい、今後の沙慈がどうなってしまうのか、とても心配です。ほかの物語なら、悲しむだけ悲しんで前向きに生きていくんだろうと思うのですが、そこはガンダム…そんな簡単にはいかない気がする(>_<)人間の心の中ってそんな綺麗なもんじゃないよって言われる気がする。沙慈…(>_<)

なんというか…ジャーナリストであるものの、か弱い女性に銃を向け、命を奪ってしまうサーシェスがもう、理解不能というか、恐ろしくて(藤原さんの渾身の演技も拍車をかけてますが)敵わんと思っていたのですが、ここに来て薄ら恐ろしいのがアレハンドロですよね…。つか、リボンズは一体何者かが気になってましたが、そんなことよりも!コーナー家の200年の悲願とやらが…なんというか、もうアホかと。
己の変な欲望のために、世界をどんだけ不幸にしたら気が済むのかとか思ってしまったんですが…でもあれですよね、彼が欲望に忠実ではなくても世界は不幸ですもんね…なんかもー…
人間って情けなすぎないか…って部分ですよね。や、ソレスタルビーイングはそこを何とかしようと立ち上がった訳ですが…難しいよ、こんなの永遠のテーマですよ(涙)

そーしーてー!!マイスター達に生まれた絆…これほど危うくて恐ろしいと思ったことないかも。もう、ティエリアとロックオンの会話の時から漂っていた「何かあるんじゃないの」感。
見事的中ですよ、ロックオンっ!!!(>_<)
初期の頃のロックオンでも…庇ったかな、多分。でもきっとティエリアは違ってたと思うんですよね。でもって、心配そうなアレルヤと…最早、物凄い勢いで仲間を心配する刹那の叫び声が…痛すぎました。
殺し合いの戦争なのだから、無事でいられる訳がなくて…ガンダムに乗っていたって負傷するかもしれないことは分かってる筈なのに、マイスター初の負傷なので…テレビの前で呆然でした。しかも、ティエリア庇ってですからねぇ…フェルト同様、物凄く柔らかく人間らしくなってきたティエリアはどうなの!と思ったら、こんな台詞放映当初は聴けるなんて思ってもなかった「僕を庇って…」なんてあまりに声が弱々しくて…。はぁ…きつすぎます。

そして…仲間の中で口数少ないとはいえ、随分打ち解けてきた刹那ですが、先回に引き続き、相変わらず不可解。(笑)
まさかガンダム同型機と戦う日が来るなんて、それこそ、内部分裂とかソレスタルビーイングの情報があそこまで漏れ、挙句、擬似ではあるものの、太陽炉搭載の機体と戦うなんて、誰も想像してなかったと思うので…刹那の葛藤はいかほどかと思ってたんですが、「やめたがっているのか、俺は…」って。
初めてじゃないですか、刹那の、どんな時でも揺ぎ無かった心、ロックオンに自分の気持ちを預けて死んでもいいとまで言ったあの刹那の迷いとか弱い部分…が見えたの。
マリナは…刹那の中では聖母とかマリアさま的存在なのかなぁ…
神を否定している刹那ですが、彼の中では神がガンダムに摩り替わっているのですよね…

そんなガンダムは声を発しませんし、自分が乗って…力でもって制するので、迷った時に包み込んでくれるようなものではないですよね…
なので、そういう意味でマリナの存在って刹那にとってはそういう位置づけだったのかな?と…本人は「何故マリナが?」って一瞬疑問に思っていたようですが…「いやそれより」って思考切っちゃったんで…なんというか、刹那の恋とかもう全然見えないな〜みたいな。汗。
今回のを見て思ったんですが…刹那が楽になれる時って、戦争がなくなった時じゃないんじゃないかなぁ…(涙)それってきっと死ぬ時なんだろうなぁ…って思っちゃいました。や、わかんないですけれど…幻想のマリナが「もういいのよ」って言った時、ほんの一瞬死を覚悟したかのように思えたんですよね。いつも死は隣り合わせなので覚悟してるとは思うんですが、そういうのじゃなくて、もっと弱い部分で。
けれど、違うって…正直、自ら険しい道を選んでいてなんて過酷な人生を歩むんだろうって思うんですけれど(こんな考え方って大嫌いだけど、死んでしまったら楽だもの)もう一度、世界を見つめる気になってくれて、それだけはほっとしました。
ただ…この先刹那の思いはどうなっていくのか、どこへ向かっていくのか…とても気になります。刹那どうなっちゃうかな…(>_<)
今回ホントに滅びへの道だったなぁ。滅びの先には何があるんだろう…。



22話 トランザム
ト…トリニティが…(滝汗)
トリニティ兄弟が捨て駒だった事はある程度予想していたんですが…こ…これは…(>_<)

そりゃ、ヨハン兄も呆然となって戦意喪失しちゃうよ…その挙句が爆破なので、あまりの展開に切なすぎてどうしようかと思いました。しかし、サーシェス…あの人ってば、どうなっちゃってるんだろう。刹那が以前「貴様の神はどこにいる」って言ってましたが…、神とかそんなもん、彼の中にはないんじゃないんですか。戦争の中でしか生きられない人の中には、生きる糧として戦争があるヒトと、純粋に戦争大好きの人がいると思うんですが、彼は間違いなく後者なんですよね。恐ろしいです、恐ろしすぎる(>_<)
や、サーシェスも怖いけど…200年の悲願なコーナーさんも恐ろしいです。トリニティ兄弟は、マイスターになるために生み出されマイスターであることを全うする為に生きていたんですよね。それが全部仕組まれた事で?「生贄」と言ってましたよね、サーシェス…そのために自分達が生み出されて生かされてたのかと…ヨハン兄…戦意喪失とじゃないですよね、絶望の淵ってやつだと思います。しかし、ほんとに…人の命を何だと…あ、何も思ってないからあんな風にいい加減に人を殺せるでしょうけれどー…やりきれません。はぁ。

それにしても…
ロックオンが非常にかっこよくて…ロックオンは三木さんの声でなくちゃいけない、本当の意味が分かりました。や、ピッタリだなって思ってはいたんですが、ここで、ピッタリとかじゃなく、三木さんの声じゃなきゃだめだったんだって分かりました。うん。
芯の強さは凄いのに、冷たくなく、包み込むような暖かな声ってそうそうないと思うんですよね。ああ、だから、ロックオンは三木さんじゃなきゃダメだったんだーってしみじみしてしまいました。
器の大きな人ですよね、ロックオン。凄いや。あんな人になりたいですよ…。利き目って何より大切じゃないですか、ロックオンにとって。それよりも仲間を気遣うなんて…並大抵でできる事じゃないですよね。人を楽にさせてあげられる人なんですよね。フェルトの時もそうでした…でもって、この後の刹那の事も…。
そういえば、ティエリアに愚かだって言われてましたけれど…(笑)あの言葉も深いですよね。ティエリアの言葉。またティエリアの言い方もね、いつもと違ってましたよねー。
マイスター達の信頼関係がどんどん厚くなっているので嬉しいんですが、反面ホントに怖いんですけれども。(涙)

でもって、今回…刹那が低迷しているというよりは、模索しているという感じだだったのでほっとしました。
確かに今は共通の敵、ソレスタルビーイングに対して世界はひとつになっているかもしれないですが、こんなのはソレスタルビーイングを倒すまでの事で、本当の世界統一ではないですもんね。
そんな状態の世界にやられるガンダムなど、ガンダムじゃないですよね…
でも、刹那の言っていた通り、それじゃ、ガンダムってなんなんだって話で…ホントに…答えが見つかるといい(>_<)
それにしても、サーシェスがガンダムに乗ってたのを知った時の刹那の嫌悪感。凄かったです。刹那の怒りがガツっと響いてきました。怒り爆発な刹那の声がとても良かった…。
もう、スメラギさんのような視点で刹那を見てしまってますよ。無事に宇宙に戻って、無理しないでって…ロックオンが言ってましたが、思った事をがむしゃらにやるあまり、後先考えてないみたいなので、そこが心配でならんのですよね(涙)
ああ、そういえば、心配といえば、沙慈の荒みっぷりがあまりに凄くて心配です。分かるけど。ああなってしまうの分かるけど…
沙慈はどうするんだろう。姉と同じ道を進むのかな…それとも宇宙に行く夢を叶えるのだろうか。それとも、荒む余り全然別の道を見出してしまうのかな…
戦争から遠く離れたい地にいた彼には刹那たちのような絆も信頼関係もないのですよね。


そしてトランザムシステム…
イオリアって凄いっすね。
結局、ユニオンの教授が「ソレスタルビーイングの真の目的」に辿り着いた所で殺されてしまったんですが、あれは、ラグナ側の偽ソレスタルビーイングの事だったんですね。あれのせいで、イオリアの理念の中には、違うものも含まれていたのかとか、本当は何か違う目的があるんじゃないかとか思ってたんですが、あまりに純粋に人類の行く末を心配してて、かなりびっくりしました。(いかん、疑心暗鬼になりすぎてる…)
あんなトラップしかけるほど、念には念を入れてたんですよね。凄い。ソレスタルビーイング内部とかもあれくらい念には念を入れていたにも係わらず…こんなことになってしまったんですよね。なんというか、本当に愚かしいぞ!って感じです(涙)
擬似太陽炉のGN粒子の赤は禍々しかったんですが(サーシェスは綺麗だと言ってましたが、歪んでるなぁと思いました)赤くなったエクシアはとても神々しくて美しかったです。
そういえば、トランザムが発動された後のエクシアがあまりに美しい動きをするので目を瞠ってしまいました。
1期OPでのくるくる回るエクシアが綺麗で綺麗で大好きだったんですが、あの頃の気持ちがふつふつと。エクシアはやっぱり綺麗だなぁvvv
次回は宇宙での戦闘っぽいんですが、どうなるんだろう。
結果ヴェーダというか、イオリアから拒絶されたアレハンドロさんは今度はどんな手に出るんだろうとか、もうそろそろリボンズの正体が分かるのかな?とか…
先回まではもう死にそうになりながら見ていたんですが、トランザムのおかげで少しは上向きで見られるのかな…だといいな。でも、所詮やっぱり戦争とは人が死んでいくことだから…推奨されるものではないんですけれども。ソコ考えるとホント頭が痛いー(>_<)




りえる日記

「ガンダムOO」22話まで見ての感想を以下に書きなぐり〜。書きなぐりなので支離滅裂ですし、なんか間違ってること言ってるかもーです。


マイスターたちの関係が確実に変貌を遂げています。
絶対に「相容れないもの」があったようですが、それが溶解しつつあるように思います。
「隣人を愛しなさい」という言葉がやたらとマイスターたちの関係性になぞられているような気がしてなりません。
刹那の中の矛盾もここへきてようやくわかりやすくなってきました。
どんな言動?どんな行動?とわけのわからない当初よりもここまで付き合ってきていると、分からないなりにも段々と分かるようになってくるというか。
刹那自身だってどうなるかわからないから、行動しているんですよね。それが衝動的な行動だったとしても、それは刹那のルールに従っている結果だけの話しで、支離滅裂でもないんだということがわかってきました。自分の思い、考えが、正しいのかそうでないのか、それを戦場に出て戦って答えを得たいのかな・・・そんな気持ちが伝わってきます。
ロックオンとのことがあってティエリアもだいぶ変わってきました。
意外に人間くさく融通がきかない分脆くて、そうなるとめちゃくちゃ素直ですよね。泣けるってそれだけ純粋なんじゃないかと、ちょっと羨ましいなぁとそんなところで思ったよ。良い感じに育ってきているという感じです。
ロックオンはそういうことも全部わかっていたようですが、そこまで人のことを理解できるているロックオンがスゴイと思います。イマドキ本当の親子でもあそこまで互いの気持ちはわかりませんよ。
なので、三木さんのご苦労はいかほどか、と思わずにはいられない回でした。人一人が抱えるには抱えきれないほどの多さ重さを抱えているような気がします。懐が広すぎるというか。自分がボロボロになってでも仲間を庇う気持ちや、目を、しかも致命的とも取れる効き目を失ってさえも飄々としていられる姿勢。それでもやると言い切るロックオンの前向きさ。そういう人物を演じられている三木さんのご苦労というか、大変さがここへきてやっとわかる気がします。ロックオンだけパーソナルな部分やバックボーンだとかがあまり描かれてなかったので、一体どんなスゴイ設定が待っているのだろうか・・・と思っていたのです。こっち方向にスゴイ設定だったのかと、ある意味拍子抜けというか、そんなところ想像もしておりませんでしたので、びっくりでした。でも、まだまだなんかありそうだけど。
そして、最初のほうにかなりなインパクトを残していたアレルヤはあれからはマイペースさを保っていて(笑)すっかり蚊帳(マイスターら)の外です(笑)アレルヤと他のメンバーとの関係には問題がないし、ロックオンほど面倒見切れないからあんな感じなんでしょうけれども、けどひとたび戦場に出れば超兵との問題が待っているので簡単に行くわけがないとは思うけど、なにやら心配なんですよね、彼。

そして、なんだか気に食わなかったトリニティ3兄弟ですが。
あんな呆気ないことになるなんて・・・ちょっと、いやかなりショックでした。皮肉にもネーナだけが生き残って(しかも結果的に刹那に助けてもらう形になって)どこまでも容赦なく生贄扱いだったのが哀れでした。ヨハン兄のこと少し好きになっていたのにな・・・(呟)でも、やっぱりどんなに気に食わなくてもあんな風にあまりに呆気なく死んでしまうところを目の当たりにするのはショックでした。残酷です。本家マイスターたちと一緒になって戦えばいいじゃないかとお気楽なことを思っていた自分がまだまだ甘いなと凹んだ瞬間でした。
当たり前だけど、戦場における死に様というものは大概があんな風なんですよね。
サーシェスが出てくる時はいい加減用心するように心がけてるつもりなんですが、あまりに瞬殺だったので、真に恐ろしい人だと思います。あそこまで最低最悪のアニメキャラはいないんじゃないかと思ってしまうほどに。
あんな風にサーシェスを描くのも演じている藤原さんもちょっとコワいと思ってしまいました。なんか、イベントで殺伐としてた藤原さんがわかる気がするー。そりゃブースの端っこにいるよねぇ。でも、世の中にはそんなサーシェスのような物騒すぎる人っていっぱいいるんですよね。はー。

そして、ソレスタルビーイングの面々は、最後の最後にトランザムシステムを受け取りました。めちゃめちゃかっこよかったなぁ刹那エクシア!!
そしていよいよ世界を相手に一気に引き受けて戦っていくことになるようですが、ヴェーダ(イオリア)はギリギリまでねばって・・・賭けではあると思うのですが、全部を受け渡すというシステムを残してたんですね。ある程度というか100%予測していたんですね。誰かが悪意を持ってヴェーダの本拠地へ辿りつくことを。そうなればもうGNドライブを有する者にすべてを託すしかないと・・・そこまでする用意周到さに脱帽だったのですが、イオリアのあの未だに世界は変っていないのかという嘆きのセリフが痛かったです。
けれど、ガンダム00の世界を見ていて自分は、確かに「ガンダム」という武器があれば、戦争根絶も不可能ではないのかもしれない・・・という希望を持ちました。ただ「ガンダム」だけあれば良いということでもなく、その「ガンダム=武器」の使い方、乗る人によってどうとでもなるということ。イオリアの遺したかったものはたぶんそこまで考え抜いた先にあったものなのではないかと、だからマイスターたちが選ばれたのではないかと見ていて思いました。
そういう観点はもちろん私の中にはなかったもので、戦争をなくそうと思って戦争をするのと、戦争で利益を得ようと思っていたり、やったらやりかえす論法で戦争をして人殺しをするのとは、確実に向かう場所は違うよなぁと思いました。
やっぱり人間一人一人の持っている我が!我が!的な精神をどうにかする意識改革が一番必要なことなのかもしれないなと結局はそこに行き着くのであった。




りとさん日記